発声技術の科学的な理論の展開として、人体の構造図版をふんだんに用い、付属のDVDに模範演奏となる映像を添えた事で一段と目的へ向かう道筋が明確に示されました。
人は誰しも美男美女に生まれたいと願う様に、美しい声に生まれたいと願うものですが、果たして美声は生まれつきのものでしょうか?
アスリート達は自分の記録を伸ばし、世界のトッププレーヤーになるために、自分の競技に必要な筋肉を知り、これらを鍛えます。
これと同じ様に声も必要な理論を身に付け、必要な筋肉を育てれば自ずと美しい声を作り上げる事ができるのです。声は人の身体が楽器の役割を果たします。従って良い声になるためにはその楽器、つまり発声に必要な身体の役割、楽器の使い方を覚えねばなりません。
誰もが憧れる高く大きな声でオペラ歌手の様に歌えたらさぞかし痛快でしょう。そこで腹筋を鍛え、ブレスの勢いを最大に使って大声で高い音を歌います。すると大凡の人は声がひっくり返ったり、詰まったりして一声も歌えなくなってしまう。何故でしょう?それは歌声に必要な筋肉やブレスの働きに対する知識が無いためで、歌に必要な筋肉の使い方を知らないから、つまり自分の楽器が使いこなせていないのです。
ボイストレーニングなど世の中には様々な声を育てる手法がありますが、まずはご一読下さい。
正解は「寝息で歌う」この本に書いてあります。